①最低限のキャンプ知識を、身につける。
キャンプ場に行くと、テントやタープの張り方に苦労している人や親の作業に子どもたちが不安そうに見守っている光景を見かけることがある。だれもが最初は初心者で大変なのだが、可能な範囲で現地で苦労しないようにキャンプの基礎知識やキャンプ用品の取り扱いは事前に習得しておきたい。設置なども事前に、どこかで練習しておくことをおすすめする。練習をしても現場では、テントスペースや土の固さなどでうまくいかないことも多々ある。経験で補うしかないのだが、事前にできることは事前にやっておきたい。「すぐ使えるオートキャンプ完全マニュアル」や「これで差がつくオートキャンプのワザ110」は、事前知識を習得するのにおすすめの本だ。
②スケジュールに余裕を持つ。
キャンプは、慣れていないと何事にも時間がかかる。キャンプ場にギリギリに着いて、テントを立て終わったらすでに夜で、夕食の準備もできないような時間配分では楽しいキャンプは期待できない。時間的に余裕があるキャンプが、楽しいキャンプ導いてくれる。渋滞を予測し、入門時間の30分前には着いてゆっくりと待っているぐらいのゆとりが欲しい。何事も早め早めの対応で、活動時間には余裕を持ち、ゆとり時間を多く持つことが、キャンプ成功の秘訣。
③キャンプの心得を知る。
キャンプ場は、夜早く朝早いのが一般的。夜遅くまで騒いだり、他のキャンパーの妨害となる行為、言動も注意したい。子どもが走り回って他のキャンパーに迷惑をかけないように親が、子どもたちにキャンプ場のルールや心構えを教えておくことも必要。あまり制限してはキャンプの楽しみも薄れるので、節度ある範囲内で楽しくキャンプができるよう「キャンプの心得」は事前に知っておくことが必要だ。また、キャンプ場特定の決まりもあるので事前に調べておきたい。
④参加者レベル基準で、衣(衣服等)・食(食事)・住(テント等)を考える。
キャンプをする人全員が、多くの経験を持つキャンパーとは限らない。子どもは、大人よりも自然環境への適応力は高いものの、気候などの自然環境に自ら適用する知識は、大人ほど持っていない。いっしょにキャンプをする人たちのレベルを考慮しながら、衣・食・住のレベルを決めたい。衣服は、重ね着を基本とし柔軟に気候に合わせられる用意をしておきたい。ファミリーキャンプでは、子どもに合わせた準備をすることが大事。食事も、大人ががんばり過ぎて、ものすごい食事を作ったとしても、子どもが食べられなかったり好みでなかったりすれば子どもの楽しみも半減。ふだんの子どもの食に合わせた上でのキャンプの食事を楽しむのが基本。
⑤キャンプ以外のアクティビティも考えておく。
キャンプは、キャンプ以外のアクティビティを楽しむのもキャンプの楽しみのひとつ。大人は楽しめるが、子どもが楽しめないアクティビティでは、キャンプをしているひと全員が楽しめない。ソロキャンプ以外のキャンプならば、キャンプのアクティビティは、可能な範囲内で参加者全員が楽しめるアクティビティを選択したい。自然の中で静かにひと時をゆっくり過ごすのもキャンプの醍醐味なのだが、みんなが楽しめるアクティビティを考えるのもキャンプの楽しみの一つ。アイデアひとつでキャンプの楽しみ方が広がる。このホームページでも、Discovery Campのコンテンツで、キャンプを楽しくするアクティビティを紹介しているので参考にして欲しい。
⑥天候予報を確認し悪天候時は、キャンセルの勇気を。
キャンプで重要なのは、天気。私は雨男と言われ、何回も雨の中での撤収や台風なみの天気で一夜を過ごした経験がある。私はファミリーキャンプが中心なので、そこまでしなくてもいいのと考えている。撤収時の雨は、やむ終えない部分もあるかと思うが、やはり天候が悪い時には、キャンセルをする勇気を持つということがとても大事。 また、自分の技量やキャンプ参加者の経験の度合いにあった無理のないキャンプをすることが、楽しいキャンプに結びつく。
⑦安全対策を施し危険予知能力を高める。
キャンプに限らないのだが、万が一のために事前に準備をしたり危険予知能力を高めておくことはとても重要。常備薬、応急処置ができる薬などは持参しておきたい。忘れがちなのは、危険予知能力。キャンプ自体の危険は当然頭に浮かぶのだが、キャンプ場の自然環境に応じた危険予知能力を高める知識習得はわすれがち。例を上げると、「山にいる毒ヘビへの対応」「海の危険生物」「触ってはいけない植物」「キャンプ場周辺の危険場所」など多くの危険に対応する知識。ここは危険だとか、危険な動物が出るとか危険を感知する能力は身の安全を確保するのに一番必要なこと。キャンプ場近くで起こった過去のニュースなどを調べれば、どのような危険が発生するかを想像することができる。