「海が目の前にあるキャンプ場」のオススメ 宇久須キャンプ場首都圏内から行ける「海が目の前にあるキャンプ場」として1番に上げられるのは、この宇久須キャンプ場。伊豆半島で海が目の前にあるキャンプ場は、私の知る限り「宇久須キャンプ場」と「キャンプ黄金崎」 しかないと思う。宇久須キャンプ場は、4月下旬~9月30日と営業期間が短いため夏休み期間中は、予約するのが大変なほどの人気キャンプ場だ。サイトが狭くオートキャンプ場ではない点が不備だが、首都圏から行ける「海が目の前にあるキャンプ場」とならば、この宇久須キャンプ場ははずせない。区画等の詳細は、本ホームページのDestination(キャンプ場ガイド)「宇久須キャンプ場」で紹介している。 |
第2章:海キャンプの魅力
海キャンプとは?
海キャンプは、キャンプの帝王!海キャンプは、誰もが憧れるキャンプスタイルではないだろうか? 海キャンプは、海水浴、磯遊び、釣りなど海遊びには事欠かせなく海好きにはたまらないキャンプだ。特に、夏の海水浴シーズンは、海の砂浜でのキャンプを楽しみたいと思う人は多いかと思う。しかし、砂浜でのキャンプは、整備されたオートキャンプ場のようには行かない環境がある。特に夏の砂浜での海キャンプは、多くのキャンプ環境の中でもキャンパーの経験が問われる難易度が高いキャンプ環境と言っても過言ではない。しかし、海キャンプはある一定条件下での天候と海キャンプへの十分な準備があれば自然の醍醐味を充分に感じることができるキャンプになることは言うまでもないと思う。ここで、「海キャンプの定義は?」との問いに対し考えてみたい。この問いに対する回答は「海岸でのキャンプ」と回答する人が多いかと思う。しかし、海キャンプ=海岸キャンプ=砂浜キャンプとしてしまうと海のキャンプの領域が狭まってしまう。本ホームページでは、「海キャンプ」を海からの距離で「海が目の前にある海キャンプ」、「海が見える海キャンプ」、「海から近い海キャンプ」と3種類に分けた。キャンパーの経験が問われる「砂浜での海キャンプ」は、「海が目の前にある海キャンプ」の一つとした。 |
海が目の前にある海キャンプ「海が目の前にある海キャンプ」は、海が目の前に見えるキャンプ場で海キャンプの代表格。サイトの床土は、「砂浜」「土」「芝生」「海岸の石」などキャンプ場によって様々な場合が考えられる。「砂浜での海キャンプ」は、「海が目の前にあるキャンプ」の一つとした。 |
海が見える海キャンプ「海が見える海キャンプ」は、キャンプ場の一部からでも海が見えるキャンプ場でのキャンプとした。サイトの床土は、「土」「芝生」が多い。これらのキャンプ場は、海キャンプと言うよりも海が見える景観の良いキャンプ場として紹介されている場合が多い。 |
海から近い海キャンプ「海から近い海キャンプ」は、キャンプ場から海は見えないが徒歩圏内で海に行けるキャンプ場でのキャンプとした。松林などの防風林の中にあるキャンプ場が多い。サイトの床土は、「土」「芝生」など。海キャンプができると表現される場合が多いキャンプ場だ。 |
海キャンプで考えたいこと
海キャンプで通常のキャンプよりも注意が必要なのは、サイトから海が正面に見える「海が見える海キャンプ」。海が正面に見えるということは、海の特性がサイトに直接影響するキャンプだ。さらに、「海が目の前にある海キャンプ」の中で最も注意しなければいけないのが、「海の砂浜でのキャンプ」。「海の砂浜でのキャンプ」は、他のキャンプとは別物と考えてよいほど注意することが多い。どのキャンプ環境でも注意することはほぼ同じなのだが、特に海キャンプで注意しなければならないのが「季節」と「天候」。山も同様なのだが海の天候は、他の場所よりも変化が著しく急激に海の状態が変わることが多い。天候の中でも特に「風」は、海の特性を十分に理解して風の状況を予測、感じながらキャンプを楽しみたい。さらに、「海の砂浜でのキャンプ」は、この天候に加え「砂」と言うものが追加される。逆に「海の砂浜でのキャンプ」での注意点を理解していれば、どのような海キャンプでも楽しめる。そこで今回は、海の砂浜での海キャンプの注意点を考えて見た。
砂浜での海キャンプの注意点
第一に思い浮かぶ事は、砂浜では通常のペグが使えない
海キャンプで一番に思いつく事は、「ペグ」だろう。夏の砂浜キャンプの三大対策は、「ペグ対策」「暑さ対策」そして「風対策」になる。この中で「ペグ対策」は季節を問わず必須の注意事項だ。砂浜では基本、通常のペグは無力。砂浜専用のサンドペグを使うなど数々の手法もあるのだが、確実なのは砂袋(土のう袋)を利用することが基本。砂袋(土のう袋)は、レジ袋で代用することもできる。砂袋(土のう袋)は、ホームセンターで1枚数十円で販売されていて簡単に購入でき安価に確実に砂浜で利用できる事が特徴。この砂袋(土のう袋)またはレジ袋に砂を入れテントやタープへの張りロープを固定するのに利用する。これらの砂袋(土のう袋)やレジ袋を砂浜に埋め込んでより固定力を高める方法もある。他にも普通のプラペグや幅の広いペグまたは落ちている小枝や流木を二本使い十字に交差に組み、それを砂の中に埋めてサンドペグの代わりに使う方法もあるが、効果はあまり期待できない。また、ソリッドステーク50などの長いペグを利用する方法もあるが、この手法も100%とは言いがたい。もし強風などでペグが抜けたらとても危険だ。長いペグを利用するのならば、ペグの打ち込みの上に石や荷物をペグの上に重り代わりとして確実に置いて欲しい。また、重要なことは、砂浜での海キャンプには、スコップと多めのロープを用意すること。砂袋やレジ袋に砂を入れる際に、スコップは必須になる。 |
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海岸では、突風に注意。海側、山側からどちらからでも吹いてくる
海岸は、風がよく吹く場所で、はじめは無風でも突然風が吹くこともある。砂浜での海キャプでは、風対策が重要だ。海岸は、海側、山側どちらかからでも吹いてくる。昼間は海風、夜間は陸風が吹くのが一般的。風の吹く方向を考えてテントやタープを張ることが肝心。特にテントの入口を、海側、山側に向けるとテントの中が砂だらけになることもある。海岸は、海と陸の間を往復するように吹くので、風に対して側面を向けるように設営するのがポイントで、テントの入口を海岸線と並行に設営するのが基本。入口から吹き込む方向に設営してしまうと、突風が吹いてきた時に、どんなにしっかりロープを固定していても、テントが飛ばされてしまうことがある。また、風が強い日は風上からテントを設営していく。また、荷物など重しになるものをテント内に多く置いておくことも風対策になる。両側に山がある入り江などの海岸は、風をさえぎり風の影響が比較的少なくてすむ。大きな岩などがあれば、岩を風よけとして利用するのも手だ。 |
夏の海キャンプは、暑さとの戦い
夏の海岸での海キャンプは、暑さとの戦いで過酷なキャンプとなる。猛暑日の海辺は、日陰がなくとんでもなく暑く昼間は逃げようがない。とくに、夏のテント内(昼間)は大変暑くサウナ状態になる。夜になっても気温が下がりづらく夜の10時くらいまではどうにもならない。クーラーボックスの氷も普段より早めに解けてしまう。こまめに日陰をみつけて、クーラーボックスを移動することも必要だ。暑さ対策も兼ねて、テント設営を朝夕にする手もあるが、思うほど効果は期待できない。夜になると風が吹き寝苦しい夜にはならない時もある。このように夜風が吹き熱帯夜にならない天候を見定めるのも暑さ対策だ。暑さ対策は、日陰に入り体を休ませる以外に手段が見当たらないのが本音。さらに、冷房がないと寝れないような体質の人は、残念だが夏の海キャンプは断念した方がいいかもしれない。夏の海キャンプは、暑くても寝れる体質づくりが個人的には一番大事かと思う。私たちは、海キャンプの数週間前から冷房を28℃以上もしくはクーラーなしで寝る習慣をつけ海キャンプの体質づくりに努める。幼児の夏の海キャンプは、体力がつく小学生くらいになるまでは避けた方が無難だ。幼児との砂浜の海キャンプは、暑さが厳しくない春や秋がおすすめ。 |
夏の海キャンプには、熱中症対策が必須
砂浜でのキャンプには、必ず帽子をかぶり日射病対策をしよう。考えにくいが、昼間に締め切ったテントの中にずっと入っていると熱射病になる恐れがある。炎天下での設営作業などは、熱中症にならないよう充分な水分補給や休憩を取りながら時間をかけてやることが大事。熱中症は、高い気温の下で起きる全身の障害の総称で、熱射病はその障害の一つ。日射病は、熱射病の一種で太陽の光が原因となって起こるもの。私も、海岸でテントを立てる作業中は汗がダクダク出てくる。首にかけているタオルも瞬く間にびしょびしょになる。テントやタープの設営中に2リットル程度の麦茶を飲むが、尿は少しも出ない。恐ろしい! いかに水分補給が大事なことかとわかる。また、夏の海辺の紫外線量は相当なもので、特に小さな子どもの日焼けは注意したい。しっかりと日焼け対策するこも忘れてはならない。 |
砂浜(海岸)での天候や環境の変化・潮の流れをいつも頭に入れておく
海岸の天候は変わりやすい。晴れていたかと思うと突然雲が出てきて強い風が吹きはじめ、大雨になることもある。海の天候の判断は、山よりもさらに早く判断したい。台風や発達した低気圧などがもたらす悪天候は、暴風雨、海面の上昇、高潮や高波など危険となることがあるので天候の変化は適時確認して欲しい。当然と言えば当然なのだが、砂浜では「潮の干満・満潮」の時間や状態を常に把握することが大事。潮見表などで事前にキャンプ日の潮の状態を理解していて欲しい。海岸に、運ばれてきた流木や海藻が満潮ラインのひとつの目印になる。海藻が横一線に並んだ所が満潮ライン、それよりさらに上がったところに流木が横一線に並んだ所が大潮の満潮ライン、さらに上がったところに大きな流木が転がっている所が高波ラインの目安と言われている。天気のいい日は、満潮ラインより上にテントを設営し雨の日や、風の強い日は、高波ラインより上にテントを設営すると言われているが、基本は高波ラインよりさらに上の安全な場所にテントを張るのが基本。 |
海キャンプの楽しみ方
テント近くでさまざまな遊びができる海キャンプ海キャンプは、他のキャンプよりも身近にさまざまな遊びが楽しめるのが特徴。海キャンプは、海水浴、磯遊び、釣りなど海遊びには事欠かせなく海好きにはたまらないキャンプだ。 |
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7月~8月の海キャンプでの遊びといえば、海水浴を第一に思い浮かべるだろう。砂浜でキャンプをする人たちのほとんどが、海水浴を楽しみに来ている。 |
海に岩場があれば、磯遊びが楽しめる。5月~10月と長い間楽しめる海遊びだと思う。小さい子どもたちには、海の生き物との触れ合いがよい思い出になる。 |
大人から小人まで楽しめるのが海釣り。レベルの差により釣れる魚はさまざまだと思うが、自分で釣った魚を食べることほどおいしいものはない。 |
道具は必要になるのだが、スノーケリングで海の生き物世界をのぞくのも楽しい。スノーケリングは、だれもが簡単に海のすばらしさを感じ取れる遊びだ。 |
どこで海キャンプをする?
首都圏周辺で砂浜にサイトを設営できるキャンプ場は少ない先にも紹介した通り海キャンプと言えるキャンプ場は、「海が目の前にあるキャンプ場」、「海が見えるキャンプ場」、「海から近いキャンプ場」と大きく3つ分けられるかと思う。首都圏では「海が目の前にあるキャンプ場」は意外と少ない 。能登半島、伊勢半島、丹後半島では、多く見かける。さらに首都圏内には、海水浴ができる砂浜が目の前に広がるキャンプ場は、私が知る限り千葉県の「根本マリンキャンプ場」、「多田良北浜海岸キャンプ場」「原岡海岸キャンプ場」と伊豆の「宇久須キャンプ場」の4つ程度しかないのではないかと思う。いづれのキャンプ場も、夏季期間限定のキャンプ場になっている。本ホームページの★キャンプ場ガイド★で様々なタイプのキャンプ場を紹介しているので参考としてほしい。
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